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傾斜ダイアグラム

「傾斜」パネルは、標高の格子から地点ごとの傾きを計算し、その値を5つの区分に分けて色面で表示します。

2026-10-05 更新AI が作成した文書です。

概要

等高線は高さを、傾斜は傾きを表します。「地形・等高線」パネルと「傾斜」パネルは、同じ標高データから作られます。

等高線の間隔が狭い所は急な斜面です。ただし、間隔を目で比べて傾きを判断すると、見る人によって結果が変わります。「傾斜」パネルは、傾きを数値の区分に分けて色面で表示します。

文京区 目白台 半径500m の傾斜ダイアグラム。神田川沿いの崖線に傾きのある範囲が帯状に表れる
文京区 目白台 半径500m の傾斜の図版(5・10・15・20°で区分、50m 平滑化)。神田川沿いの崖線に沿って、傾きのある範囲が帯状に表れる

この図版の値は、法令や条例が定める傾斜の基準とそのまま比べることはできません(法令・条例の基準との違いを参照)。

図版の構成

要素内容
色面傾斜の区分5つ
水面色面の上に水色で重ねて表示
色強調色を変えると、段階ごとの明度・彩度の変化はそのままで色相だけが変わる(段階の区別がぼやけないように)
注記「50m 平滑化」を常に表示

色面だけでは、斜面のどちら側が高いかは分かりません。同じ15°の斜面でも、南向きと北向きでは計画上の意味がまったく異なります。斜面の向きは、同じ敷地の「地形・等高線」パネルで確認します。

活用方法

傾斜地の敷地では、配置検討の最初の段階でこの図版を使います。等高線の間隔を測る代わりに、次の順に確認します。

  1. 色面で、敷地周辺の急な斜面の範囲と平らな範囲を確認
  2. 「地形・等高線」パネルで、斜面の向き(高い側)を確認
  3. 進入道路が接する辺と、その辺の傾斜を確認(地下駐車場のスロープの位置と長さが決まる)
  4. 敷地内の急な斜面の位置を確認(建物を置ける場所が決まる)
  5. 同じ敷地の日照時間の図版と重ねて比較(南向きの斜面は影が短く、北向きの斜面は影が長い)

計算方法

項目内容
標高データ国土地理院 標高タイル(DEM5A を優先し、DEM5A がない場所は DEM10B)。「地形・等高線」パネルと同じ標高の格子
高さの基準敷地中心を基準にした相対的な高さ(絶対標高は使わない)
傾き各格子点で、東西・南北方向の標高差を微分して計算
平滑化50m(メートル単位で固定)
区分5・10・15・20°(5段階)

傾斜は高さの差から求めるため、高さの基準をどこに置いても結果は同じです。標高データの出典と時点はデータの出典にあります。

文京区 目白台 半径500m の地形・等高線ダイアグラム
同じ標高の格子で描いた「地形・等高線」パネル(文京区 目白台 半径500m)。等高線の間隔で急な斜面の位置は分かるが、傾きの値は分からない

区分

日本版は度(°)の単位で、5・10・15・20°で区切った5つの色面を表示します。

区分計画上の意味
5°未満実質的に平地。配置計画で傾斜が条件にならない
5〜10°緩やかな傾斜。段差の処理やピロティで吸収できる範囲
10〜15°傾斜地。配置と進入動線が地形に左右され始める
15〜20°急な傾斜。擁壁・盛土・切土が計画の前提になる
20°以上非常に急な斜面。造成などに関する法令・条例の条件を先に確認する区分

平地の多い地区では、図版の大部分が最も淡い区分(5°未満)になります。

渋谷駅 半径500m の傾斜ダイアグラム。大部分が5°未満の区分
渋谷駅 半径500m の傾斜の図版。大部分が5°未満の区分で、5°以上の範囲は一部だけ

50m の平滑化

傾斜は標高を微分した値なので、標高データの小さな誤差が微分の過程でそのまま増幅されます。平滑化が足りないと、平地にも誤差による斑点が表れます。等高線に使う平滑化(格子1.5セル分)は、等高線には十分ですが、傾斜の計算には足りません。

50m の幅は、平地に表れる誤差の斑点を抑えつつ、山地の実際の傾斜を残す値として決めたものです。幅を100m 前後まで広げると、実際の急な斜面まで緩やかになります。このため、平滑化の幅は50m に固定しています。

平滑化の幅は、格子のセル数ではなくメートルで決めています。分析半径によって格子の間隔が変わるためです(半径300m で6.2m、800m で16.7m)。セル数で固定すると半径ごとに平滑化の範囲が変わり、同じ敷地でも半径によって結果が変わります。

制限事項

実効解像度 50m

この図版の実効解像度は50m です。50m より狭い切土・擁壁・道路の法面は表れません。

図版の注記には、常に「50m 平滑化」と表示されます。この表示がないと、図版に表れない地形を平らだと誤解するおそれがあるためです。

標高データの時点

国土地理院の標高タイルは、測量年が地域ごとに異なります。測量の後に造成や工事で地形が変わった場所では、図版の傾斜が現在の地形と異なることがあります。

造成や開発に関する傾斜の基準は、法令や条例がそれぞれ定める方法で判断します。基準の値と算定方法は規定ごとに異なるため、該当する規定の原文で確認する必要があります。

単位が同じ度(°)でも、値の性格は異なります。

区分法令・条例の基準傾斜の図版
算定方法法令・条例が定める方法地点ごとの傾斜、50m 平滑化
元になるデータ測量の成果など、規定が求めるもの公開されている標高タイル
急な部分と平らな部分が混ざった敷地規定の方法で判断2つの範囲を別々に表示

この図版の使える範囲は次のとおりです。

使える
初期の配置段階で、敷地周辺の急な斜面と平らな範囲、進入路を取る方向、切土・盛土が避けられない位置を把握すること
使えない
法令・条例の傾斜の基準に当てはまるかどうかの判定(測量の成果と規定の算定方法で判断する事項で、この図版はその根拠になりません)

斜面の向き

斜面の向き(方位)を表すパネルは、まだありません。

データの出典

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