データの出典
sitedia 日本版の図版に使う公開データの出典と時点をパネルごとに整理し、データごとの制限事項を記します。
概要
sitedia の図版の線は、すべて公開データから描いています。手で描いた線や、根拠なく作った線はありません。データごとに提供者が異なり、時点も異なります。
日本版の対象地域は、東京23区と大阪市です(3D都市モデル PLATEAU 2025年度版がある範囲)。1つの敷地につき最大23枚のダイアグラムを作成します。「樹木」は東京23区だけで表示されます。
データの版が新しくても、内容が新しいとは限りません。建物データは PLATEAU 2025年度版ですが、用途・階数は都市計画基礎調査(東京都 2021年・大阪市 2017年)によるものです(建物データを参照)。
データごとの出典
| データ | 出典 | 時点 |
|---|---|---|
| 建物・用途・階数 | 「3D都市モデル(PLATEAU)」(国土交通省)。用途・階数は都市計画基礎調査(東京都 2021年・大阪市 2017年) | 2025年度版。東京23区 約201万棟・大阪市 約62万棟 |
| 用途地域・地区計画・都市施設 | 都市計画決定情報(PLATEAU)、東京都都市整備局 都市計画決定情報(CC BY)、国土数値情報 A55(国土交通省) | PLATEAU 2025年度版、A55 2024年 |
| 鉄道駅・バス停 | 国土数値情報 鉄道(N02-24)・バス停留所(P11-22)(国土交通省) | 駅 2024年、バス停 2022年 |
| 道路・街区・緑地 | Overture Maps Foundation(© OpenStreetMap contributors, ODbL を含む) | Overture のリリース |
| 徒歩圏・公共施設・公園 | © OpenStreetMap contributors(ODbL)。Geofabrik の関東・関西の抽出データ | — |
| 航空写真・樹木 | 地理院タイル シームレス空中写真(国土地理院) | 撮影年は地域ごとに異なる |
| 地形・傾斜 | 国土地理院 標高タイル(DEM5A・DEM10B) | 測量年は地域ごとに異なる |
| 風・気温・湿度 | EPW/TMYx 気象ファイル(climate.onebuilding.org) | 観測所ごとに異なる |
| 日照時間・天空率・熱的快適性・風の道 | sitedia で計算(上記の建物・地形・気象データから) | 上記のデータに準じる |
パネルとデータの対応は次のとおりです。
- 「建物」「建物用途」「建物の高さ」「高層」「低層」「密度」:建物データ(PLATEAU。用途・階数は都市計画基礎調査)
- 「用途地域」「地域地区」:都市計画決定情報
- 「公共施設」:OpenStreetMap の学校・庁舎/文化施設・市場・駐車場/鉄道用地の敷地
- 「公園・緑地・河川」:緑地は Overture Maps、公園は OpenStreetMap の名前のある公園
- 「道路」「街区」:Overture Maps
- 「鉄道・バス」の駅・バス停:国土数値情報
- 「徒歩圏」:OpenStreetMap
- 「敷地区画」「敷地規模」:都市計画基礎調査の土地利用現況調査の区画
- 「航空写真」「樹木」:地理院タイル シームレス空中写真
- 「地形・等高線」「傾斜」:国土地理院 標高タイル
- 「風配図」:EPW/TMYx 気象ファイル
- 「日照時間」「天空率」と、熱的快適性・風の道のシミュレーション:sitedia で計算
建物データ
建物は、国土交通省の「3D都市モデル(PLATEAU)」2025年度版を使います。収録されている建物は、東京23区が約201万棟、大阪市が約62万棟です。
用途・階数は都市計画基礎調査(東京都 2021年・大阪市 2017年)によるもので、データの版の年とは時点が異なります。そのため、現地と次の点で異なることがあります。
- 新しい建物が入っていない
- 取り壊された建物が残っている
- 用途・階数が空欄になっている
「建物用途」パネルは、都市計画基礎調査の18分類(国の調査要領の分類と色)で塗り分けます。
高さが分からない建物は、3D で立ち上げません。たとえば渋谷駅の半径800m の建物3,975棟のうち、高さ不明の134棟は 3D に表れません。
竣工年のデータはありません。そのため、日本版には「竣工年代」の図版はありません。
都市計画の情報
「用途地域」「地域地区」は、都市計画決定情報から描きます。出典は、PLATEAU 2025年度版の都市計画決定情報、東京都都市整備局の都市計画決定情報(CC BY)、国土数値情報 A55(2024年)です。
「公共施設」は、学校・庁舎/文化施設・市場・駐車場/鉄道用地の実際の敷地を OpenStreetMap から描きます。日本では学校を都市計画施設として指定することが少ないため、指定された区域ではなく、実際の敷地を描いています。
敷地区画
「敷地区画」「敷地規模」の区画は、都市計画基礎調査の土地利用現況調査の区画です。土地の用途が一つの範囲ごとに区切られており、登記上の筆(法務局の地図)とは異なります。このため、敷地の法的な境界や登記上の面積は分かりません。詳しくは敷地規模のガイドにあります。
道路・街区・緑地・公園・徒歩圏
道路・街区・緑地は、Overture Maps Foundation のデータです。Overture のデータには OpenStreetMap 由来のデータが含まれ、その部分には ODbL が適用されます。時点は Overture のリリースによります。
「徒歩圏」「公共施設」と、「公園・緑地・河川」の公園は、OpenStreetMap のデータ(Geofabrik の関東・関西の抽出データ)です。「公園・緑地・河川」の公園は、OpenStreetMap で名前がついている公園です。名前のない公園は、公園としては表示されません。
実際に樹木に覆われている場所は、「樹木」パネルで確認できます(東京23区のみ)。
鉄道駅・バス停
鉄道駅とバス停は、国土数値情報の鉄道(N02-24)とバス停留所(P11-22)です。時点は、駅が2024年、バス停が2022年です。その後に開業・移設・廃止された駅やバス停は、反映されていないことがあります。
地形
標高は、国土地理院の標高タイル(DEM5A・DEM10B)を使います。DEM5A がある場所は DEM5A を、ない場所は DEM10B を使います。測量年は地域ごとに異なります。
標高は、敷地中心を0とした相対的な高さとして使います。「傾斜」パネルは、標高を50m の幅で平滑化してから傾きを計算します(傾斜のガイドを参照)。
空中写真
「航空写真」「樹木」は、地理院タイルのシームレス空中写真(国土地理院)を使います。撮影年は地域ごとに異なります。
「樹木」は、この写真の色から樹木を検出した推定で、樹種は分かりません。表示されるのは東京23区だけです。落葉期に撮影された写真では、樹木を見落とします。取り壊しや新築があった場所では、写真と建物データが異なる時点を示します。詳しくは樹木のガイドにあります。
気象
風・気温・湿度は、EPW/TMYx 気象ファイル(climate.onebuilding.org)を使います。EPW/TMYx は、建築のシミュレーションで標準的に使われる気象ファイルです。観測所の時刻別のデータから代表的な1年を構成したもので、特定の年の実際の天気ではありません。
値は観測所のある場所のもので、観測所は敷地から離れていることがあります。そのため、「風配図」の注記には観測所までの距離と観測期間を表示します。詳しくは風のガイドにあります。
sitedia で計算するもの
「日照時間」「天空率」と、熱的快適性・風の道のシミュレーションは、上記の建物・地形・気象データから sitedia が計算します。結果は、元になるデータの時点と精度に左右されます。
ライセンスと出典の表示
| データ | 出典の表示・条件 |
|---|---|
| PLATEAU | 「3D都市モデル(Project PLATEAU)」(国土交通省)を加工して作成 |
| 国土数値情報 | 国土数値情報(国土交通省)を加工して作成 |
| 東京都の都市計画決定情報 | CC BY |
| OpenStreetMap | © OpenStreetMap contributors(ODbL)。Overture Maps 経由のデータを含む |
sitedia で作成した図版・SVG・DXF・3D などの成果物は、利用規約に従い、元データのライセンス条件と出典表示の義務を守って、課題・報告書・商業プロジェクトに使えます。成果物を他の人に見せたり配布したりするときは、ダイアグラムの下に表示される出典表記を添えます。
OpenStreetMap 由来のデータベースそのものを再配布する場合は、ODbL の継承(同一条件)の条項が適用されます。図や画像そのものには、この条項は適用されません(出典の表示は必要です)。
制限事項
- 公開データの更新周期のため、最近建った建物が入っていない、または用途が現地と異なることがある
- 竣工年のデータがないため、「竣工年代」の図版はない
- 「敷地区画」「敷地規模」の区画は土地利用現況調査の区画で、登記上の筆ではない
- 「樹木」は東京23区だけで、樹種は分からない
- 空中写真の撮影年と標高データの測量年は、地域ごとに異なる
法的な判断や許認可の検討の根拠には使えません。現況の把握と報告書作成の補助資料として使います。このツールの結果は、日影規制などの法的な検討の代わりにはなりません。
図版の下の出典表記は、消さずに使います。データの誤りはお問い合わせのページから連絡できます。